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アメリカ政府、脱税取締りに強硬手段

今、深夜の太平洋上空を飛んでいる。ブログでは、日本でも今年の申告から海外に5000万円以上資産を所有する者は、その資産内容を申告しなければならなくなったのを既に何回も書いた。アメリカは2010年から、国外で1万ドル(100万円)以上預金しているアメリカ市民及びグリーンカード保持者(永住権者)は全て、それをIRSに申告しなければならないというFATCA(Foreign Account Tax Compliance Act)がある。

 

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アメリカ国外に住むアメリカ人は760万人、グリーンカード保有者を入れると1000万人になるという。これらの人達はまさにFATCAの対象となり、ほとんどの者は1万ドル程度以上の預金は持っているものと思われる。ところが何と、1万ドル以上の預金を持っているとIRSに申告したのは、たったの20万人にすぎない。

 

これに怒ったアメリカはFATCAで、世界中の銀行、証券会社に5万ドル以上の預金をしているアメリカ人、グリーンカード保有者の口座をIRSに全て報告せよ、その報告を怠った金融機関は口座所有者全員から、アメリカからの利子、配当、キャピタルゲインなどに30%の源泉税を課すとした。例えば、日本人やインド人やアメリカと何の関係もない預金者が、アメリカに報告しなかった銀行に預けていた場合にも、アメリカからの利子、配当、キャピタルゲインに対して30%もの源泉税を払わされるということになる。

 

これに驚いたのはアメリカ国外の金融機関。その結果、78か国、何と7万7000の金融機関がアメリカの恫喝に屈し、アメリカ人の口座開設状況をIRSへ報告した。一番多かったのは、さすがにケイマン諸島の1万4837口座、次にイギリス6264口座、スイス4041口座、そして日本が3252口座である。私がごまかしていると感じるのはシンガポールの784口座、香港の1243口座である。それはあまりにも少ないでしょうということである。アメリカ国外にいる1000万人のアメリカ人、20万人しか1万ドル(100万円)以上の口座を持っていないと申告している。

これは日本の5000万円国外財産調書制度も考えないといけない。日本の国税庁はアメリカのIRSのように強権を海外に向けて発動できない。アメリカをもってしてもこの有様。前途多難である。

 

 

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櫻井よしこ著 『迷わない。』 文春新書 800円+税
ご存知、今や女性ナンバーワンのジャーナリストであり日本テレビの「今日の出来事」を16年間務めた櫻井よしこの著である。彼女はその番組をなぜ降板したのかもおもしろいが、人生について記した本である。赤貧時代も含めて「家族」「仕事」「お金」「時間「健康」「幸福」について綴っている。中でもジャーナリストとして、あるいは社会人として「波瀾万丈の人生」を支えたのは母であるとしている。18歳まで母と一緒だったが、その母が今の自分の精神的バックボーンで人生を深いものにしてくれた。さらに母の介護でもっと深い愛に触れたと。懸命に生きた彼女の自叙伝でもある。しかし女性より男性のためになる本である。

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