最近、大谷の調子はいまいちだが、投手としての月間MVPを獲得した。さすがである。ドジャースタジアムでの観戦チケットは、ドジャースに大谷が入ってからうなぎ上りだ。アメリカでは日本と違って、どのスポーツの観戦チケットは基本的にはダフ屋から購入する。あらかじめダフ屋が買い占めるのであるから当然高くなるが、もし大谷が戦線離脱すればチケットは売れなくなり、ダフ屋は大変なことになるリスクもある。ところでサッカー・ワールドカップは日本では大ブレイク。6月11日よりワールドカップがアメリカ、カナダ、メキシコの3か国で開催される。日本のメンバーも発表された。世界中から観客が押し寄せるだろうとの予想がされているが、チケット代が予選の通常の試合で1000ドル(15万円)近くなっており、トランプも高すぎて見に行かないと言っている始末。レストランを含めたサービス業界では、チップの習慣のない国から来た観光客が十分なチップ(代金の20%以上)をおいていかないのではないかと懸念しているようである。
Forbesによれば、西ヨーロッパでのチップの習慣は、それほどでもなく、フランス、ドイツ、イタリア、スペインなどでは、サービスチャージがメニューの価格に含まれていたり、既に課されているのだ。チップは強制的なものではなく、本来、良いサービスに対して少し上乗せする程度である。スタッフは、チップに依存することなく、最低賃金以上の報酬を受け取っている。チップは日本では絶対ない。
英国やアイルランドでは、チップは普通に行われ、レストランでは10-12.5%のサービスチャージが自動的に課されることが多くある。この場合は追加的なチップは必要で、チップは賃金の補助的な役割をしているのである。
ラテンアメリカや中東では、通常サービス料として含まれており、追加的なチップは自発的なもので、少額になる。スタッフは、チップは補助的なもので通常の賃金に依存している。オーストラリアやニュージーランドではチップは最小で、期待されていない。というのは、オーストラリアなどでは日本と違い、ウエイター・ウエイトレスの賃金は、国家の最低賃金基準が高いため、時給が高く設定されている。東アジアは、国により大きく違うが、日本や韓国にはもともとチップの習慣がなく。スタッフの賃金はチップに依存しない賃金体系になっているのである。
カナダではアメリカのようにチップは習慣的になっており、通常15-20%となる。アメリカの連邦法では、雇用主はチップをもらうスタッフに対し時給は2.13ドルでも許されているが、一方で、連邦法での最低賃金は時給7.25ドルとされており、賃金とチップの合計がこれを下回る場合には、その差額を雇用主は支払う義務があるのである。
ただアメリカでは州により賃金とチップの扱いは大きく違うが、テキサス、ジョージア、ノースカロライナ、テネシー州等南部の多くの州ではこの扱いをする。一方カリフォルニア、ワシントン、オレゴン、アラスカ、ネバダミネソタ、モンタナ州はチップの収入に拘わらず、州で定めた最適賃金を払う必要があるので時給10ドル以上になる。その他の州では中庸的なアプローチである。
今回のトランプによるOne Big Beautiful Bill Act (OBBBA)では、スタッフは年間2万5000ドル(380万円)まで、このチップ収入を非課税とすることが出来る、すなわち確定申告で所得控除できるとしている。一方で、今回のワールドカップに備え、チップ慣れしていない他国からの観光客の対処する為、一部のレストラン協会では、一律20%のサービス料を課してはどうかという意見も出ているようである。ところが、今回のOBBBAでは、所得控除の条件として、チップは客からの自発的な支払いであることと定義しており、お店が強制的に課したサービス料では所得控除は認められていない、つまり給与所得に加算である。
アメリカでのチップの習慣になれていればよいかもしれないが、まずくて最低なサービスでも20%のチップを払い、税金10%を含めれば代金の30%増しになる、1000円のランチで1300円支払わなければならないので、チップの習慣のない国からきた人達には、全く理解できない、私も最近、ファーストフードやスターバックスでもチップを取られるので憤慨している。アメリカの悪しき制度だと思うが、ワールドカップで日本から応援に行く人も心してほしいと願いばかりである。
★ 推薦図書。
下村健寿著 「糖毒脳」 ダイヤモンド社 1500円+税
著者は内科医で基礎医学研修者である。糖尿病で、太る、眠くなる。イライラする、頭がボーっとする。それより怖い「糖」の魔の手とは。最近注目されている事実が、糖を摂りすぎると脳の機能が低下し、アルツハイマー病などの認知症につながる。だからアルツハイマー病を「第3の糖尿病」と呼ばれるのである。「自分は糖尿病ではないし、認知症とは関係ない」と思っている人こそ本書が必要だと。糖の影響は20代から出る。その兆候はほとんど表に出ない。健康診断でもわからない。いまや5人に1人が認知症。糖の影響で毒されている脳を「糖毒脳」と呼ぶ。そうならないための書である。予防には、血糖値に気を付け、日常、間食を控え運動することが1番だと。著者が言っている。
