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確定申告、日米の違いについて思うこと

今まさに、日本は確定申告の真最中である。いつもであるが、慌ただしい。落ち着かない。職業病の一種であろうと思っている。

 

日本のサラリーマンは年収2000万円を超えないと確定申告する必要はないが、2000万円超を得ているサラリーマンは全体の0.3%。僅か17万人である。アメリカとは比べるまでもないが、アメリカでは誰でも確定申告(Tax Return)しなければならない。年末調整という制度は日本だけである。日米とも確定申告する者は、1年間の収入から必要経費を引いて、その後は、扶養控除や医療費控除など、さまざまな所得控除や税額控除を差し引いて所得税額が決まる。

 

アメリカもそうである。今回は少しアカデミックに述べたい。アメリカは、個人所得税(Individual Income Tax)は個人の総所得(Gross Income)から総所得除外項目(Exclusions From Gross Income)を除外する仕組みになっている。個人が手にした収入から除外するのは贈与で得たもの(これは贈与税の対象)である。相続も同様である。

 

日本と異なるのは生命保険金(Life Insurance Proceeds)。死亡保険金はともかく、途中解約や満期保険金の受取り、日本では保険契約者(掛け金を支払った者)が満期保険金や途中解約保険金を受け取った場合は、一時所得として課税される。アメリカでも同様であるが、所得税がかからない受取人もある。それは末期の患者(Terminally Ill)か慢性的疾患(Chronically Ill)が受取った場合である。非課税の定義は医師から24カ月以内の命ですよと、死亡宣告を受けた患者である。一番多いのは末期がん患者だそうだ。日本も保険契約を途中で解約しても、このような人々に対して所得税をかけないぐらいの配慮があってもと思うのだが。

 

 

☆ 推薦図書 ☆

中島孝志著 『仕事は「すべきこと」より「しないこと」で決まる!』 実業之日本社 1,260円

「忙しい」「時間がない」など仕事に追いかけられる人が増えているが、仕事で結果を出す者は、何をするかではなく、何をしないかという線引きを明確にしている。

「しないこと」で時間がなくても何でもできる。「しないこと」で思い通りの人生を過ごせる……などで「すべきこと」にとらわれると、本当に「しなければならないこと」ができなくなる。著者の提案が、先日、NHKの人気番組「テストの花道」で「しないこと」リストが特集されたほどだ。本の中では何と、「努力をしない」「結果がダメでも構わない」「ナンバーワンにならない」「会議を一生懸命やらない」「恋愛を敬遠しない」。186ページでは、お金持ちになるのに、学歴とか仕事内容は関係ない、生活スタイルが問題であって、トマス・スタンリー著「となりの億万長者」にも金持ちになる習慣が載っているとしている。まさに同感である。お金に嫌われる生き方をしないこと。この本は一気に読めるが、内容は深い。目から鱗である。おすすめの一冊である。

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