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アメリカでのリタイアメント・老後を楽しめる街ランキング

Forbesでは、リタイアメントを楽しめる場所として25の市を選んでいる。これらの街は必ずしも、住宅が安いということではなく、アウトドア、芸術、スポーツが楽しめる。ハリケーン、熱波、火災、地震等の自然災害が少ない、医療が充実している、高級レストランがある。また州税の高低や売上税の有無等で選ばれている面もある。当然であろう。その25の市とは(ABC順)以下の通りである。①Annapolis, Maryland:人口4万1000人の小規模の街だが、家の中央値は60万ドル(9000万円)と全国平均より42%高く、物価も全米平均よりも15%高い。また、遺産税及び相続税もある、但し、自然災害は少なく、アウトドア派には最高ということだ。②Ann Arbor, Michigan: ③ Asheville, North Carolina: ④Ashland, Oregon: ⑤Austin, Texas:⑥ Bend, Oregon: ⑦Boone, North Carolina: ⑧Boston, Massachusetts: ⑨Boulder, Colorado: ➉Dallas, Texas: ⑪Eugene, Oregon: ⑫Fayetteville, Arkansas: ⑭Hilton Head, South Carolina: ⑮Iowa City, Iowa: ⑯New York, New York: ⑰Pinehurst, North Carolina: ⑱Pittsfield, Massachusetts: ⑲Portland, Maine: ⑳San Franscico, California: ㉑Sarasota, Florida, ㉒Scottsdale, Arizona:㉓ Traverse City, Michigan:㉔ Walla Walla, Washington: ㉕Washington D.C.
このリストでは、Traverse City(Michigan州) のように人口1万6000人の小さな街からNew York Cityのような人口が810万人もいる都市まで含んでいる。家の平均価格でいえば、高い所ではSan Franciscoの 129万ドル(2億円)、Boulder Coloradoの 99万5000ドル(1億4000万円)、Scottsdale の 82万9000ドル(1億2000万円)、 Hilton Headの 77万4000ドル、New Yorkの 77万4000ドル、Bend, Oregonの74万8000ドル、低い所では、Pittsfiel( Massachusetts州)の 28万2000ドル(4000万円)、Iowa City の29万5000ドル、Fayetteville (Arkansas州)の 35万9000ドル, Dallasの 39万2000ドル(6000万円)が挙げられる。以外と家の価格が高いと思われる街もあり、グランドキャニオンの入り口の街として知られるアリゾナ州のFlagstaffも平均価格66万4000ドル(9500万円)と決して安いほうではない。標高2134メートルにある為アウトドア好きには適当な場所であるはずだ。但し、冬が寒い。ネバダやフロリダ州と違って州税はあるが一律2.5%となっていて。カリフォルニア州のように高くはない。
テキサス州Dallasも不動産価格は安く、よい街である。さらにまた州税、遺産税、相続税は州税としてはない。但し、固定資産税はカリフォルニア州のように上限は無いので、変動が大きくなるかもしれない。また夏の熱波や冬も厳しくなることもあり自然災害のリスクは高いと言える。野球のヒューストン・アスレチックの球場も空調で覆われているのを見ればわかる。オレゴン州も売上税(日本の消費税)が無いのだが、代わりに州税が8.75%から9.9%となっており、100万ドルを超える資産に対しては遺産税もかかる為、税金面では注意を要する州である。ここでよく考えなければならないのは政治的な環境、今まさに大統領選挙である。テキサス州を中心に中西部はバイブルベルトと呼ばれ、共和党支持の保守派層が多くいる。一方で西海岸及び東海岸の州は民主党支持のリベラル層が多く住んでいる。日本と異なり、アメリカではリタイアするに快適な街とは、自然環境や税制だけではなく、政治的信条も鑑みなければならない。日本人の大多数の無党派、無宗教は日本の誇れるべきことかもしれない。

推薦図書。
ホームライフ取材班編 「『老けない人』の習慣、全部集めました」 青春出版社 1000円+税
見た目も体も若々しい人は「何を」やっているのか?食事・ボディケア・脳・メンタル・睡眠・運動・入浴・しぐさ・思考などあらゆる面からアプローチした本である。老けない習慣も、若々しい体をどう保つか、猫背だった背筋がピンと伸び、シミや皺のある「老け顔」を防ぎ、老化の二大原因である「酸化」「糖化」を抑え、脳が若返ってイキイキするようになっていく、5歳10歳若い体と見た目を手に入れることができれば幸せだ。それには〇朝は卵かけご飯と味噌汁にオリーブオイル〇上りはエスカレーター、下りは階段を選ぶ〇リンスやコンディショナーは使わない〇寝る前ではなく、寝る1時間前に水を飲む〇ステーキはミディアムよりもレア
などなど、日常生活でちょっと気をつければ誰にでもできるアンチエイジングの素がぎっしり詰まっている。気楽に読める本である。

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