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ロッキー青木の相続問題、アメリカ

派手なパフォーマンスで、鉄板の上でステーキを焼く「ベニハナ」の創業者ロッキー青木は、2008年、12年前にこの世を去った。69歳であった。殆ど忘れ去られていたベニハナ、ロッキー青木の相続争いが全米で注目されている。

レストランベニハナで成功したロッキー青木だが、最近になり相続争いが激化しているとForbesの報道にあった。ロッキー青木は2008年に69歳で亡くなっており、12年経過しても子供たちと3人目の奥さんKeikoとの間で揉めているようだ。彼は、レストランでも成功しているが、レスラー、モータースポーツのレーサーとしても活躍、アダルト誌の出版でも成功しており、更には小型潜水艦を持ち、宝探しをする冒険家でもあった。

そもそも相続問題を複雑にしているのは、ロッキー青木の女性関係がいい加減すぎたということであろう。6人いる子供たちは全て母親が異なる。3人の異なる女性から3人の子供を同時にもうけた時があった。6人の子供の内、SteveはDJとして有名人で、Devonはモデル、女優として成功している。

1998年にロッキー青木は、インサイダートレーディングで有罪判決を受け、弁護士の勧めで相続対策としてBenihana Protective Trustを作成し、ベニハナ株を中心に資産をこのトラストに移転している。その評価額は4500万ドル(50億円)だ。その後ロッキー青木はトラストや遺言書を何回も書き換えているが、特に2002年に3番目の妻Keikoと結婚した後、死後、Keikoを受託者としトラスト遺産の75%を子供たちへどう分配するか決める権力を与えると書き換えた。Steve とDevonを除く4人の子供たちは、Keikoは金目当てに結婚したと猛反対をした為、ロッキー青木は逆に子供4人に対し会社乗っ取りを企てているとして訴訟を起こしたが、そのさなか2008年に死亡した。

ところが、Steve とDevonにはロッキー青木が亡くなる1年前の2007年に遺言書を変更しており、トラスト資産をSteveとDevonに半分ずつ相続させるという内容(但し、トラストの資産へは彼らが45歳になるまでアクセスできないとなっている。)のものだということで2016年に訴訟を起こし、Keiko側は病床の身で無理やり署名をさせられたとし反論をしていたが、裁判官には認められずSteveと Devonが勝訴している。

この二人は今年に入り、更にKeikoをトラストの受託者から外すよう裁判を起こしている。 Keikoは自分たちが相続すべきトラスト資産を無駄使いしている、と非難したのである。これにはトラスト契約の中で定める受託者の責任を果たしていない、つまりKeikoが受益者に対し忠実義務を負っていないことをSteveと Devonは証明する必要があるので、専門家はハードルが高いと見ている。

Steveも Devonもそれなりの成功を収め、資産はある。本当に父親の相続財産を欲しているのは残りの4人の子供たちである。今度は、子供たちの間で揉めることは必至である。そもそも子供たちと妻の事を思いトラストや遺言書が作成されたが、結果、揉め事になるという皮肉な結果になっている。また、何回も遺言書やトラストを書き換えたということも問題になっている。改めて、複数回結婚をしている大家族の相続対策の難しさを教えられたが、離婚再婚を繰り返す資産家の死後の宿命が見えてくる問題である。

☆ 推薦図書 ☆
百田尚樹著 『偽善者たちへ』 新潮新書 780円
この本は「百田尚樹チャンネル」の会員向け有料サイトメールマガジンをまとめたそうである。
都合のいい正義を振りかざし自省しないマスコミ、犯罪者をやたら擁護したがる人権派、隣国の横暴に見て見ぬふりをする輩たち、無責任な発言ばかり繰り返す野党議員、この国に蔓延する多くの「偽善」を斬り、「薄っぺらい正義を」遡上に挙げようとする。
なかでも、共産党の藤野保史政策委員長がNHKのテレビ番組で防衛費を「人を殺すための予算」と決めつけた。共産党の極端に偏重した主張には慣れているが、さすがに怒りを通り越して呆れる。番組に参加していた他の議員も呆れたに違いない。防衛費は中国海軍や韓国軍が日本領海に侵入したりへの対応、「国の防衛」のための費用である。防衛費が「人を殺すための予算」なら、熊本地震でも大活用した自衛隊員は「人を殺すための要員」となる。
ヤワラちゃんこと谷亮子の議員引退理由は「当選することが難しくなった」だそうである。さらに、他党から擁立打診があった場合は「柔軟に対応したい」と言った。つまり彼女は、当選さえ約束すれば政党なんかはどうでもよいと言っている。彼女は国会議員になってから政治活動に目立ったものは何一つない。理念などないのだから、どの党でも良かったかもしれない。
等々、100を超えるコラムを満載している。

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