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アメリカ議会の高齢化が問題

先日、上院少数党院内総務であるMitch McConnel氏が議会で演説中に突然前を凝視したまま21秒間黙り込み動かなくなり、心配した周りの議員が壇上からMcConnel氏をゆっくり促し降ろした。このことは、アメリカの新聞・テレビで大きく報道されたが、McConnel氏はその後大丈夫だとコメントしている。その後、ロイター通信はこのアメリカの政治で最も力のあるリーダーたちは他の民主主義国家に比べ、いかに高年齢なのかを取り上げたのである。
バイデン大統領は80歳、これはホワイトハウスに在任したアメリカの大統領史上最高齢の大統領だ。Pew Research によれば世界の国家指導者の平均年齢が62歳としており、これからするとバイデンは20歳近く上回っていることになる。一方で、カメルーンの大統領が89歳で世界の国家指導者の中で最古参ということなので、バイデン大統領は、自分はまだ若いと錯覚してしまっている。
バイデン大統領より年上のアメリカの議員だが、有名処では、カリフォルニア州上院議員Dianne Feinstein が89歳、アイオア州上院議員Chuck Grassleyが 89歳、バーモント州上院議員Bernie Sandersが81歳、そしてMcConnel氏が81歳。実は彼は3月にホテルで転倒し、脳震盪を起こし入院をした。この後、彼の事務所は、McConnel氏は2026年までの議員期間職務を全うすると声明を出したのである。この時には84歳になっている。しかし立候補表明しているバイデン大統領は2期目の任期満了時は86歳だ。
アメリカ国会議員の年齢層は70代が多いのだが、上院の議員年齢の中央値は65.3歳、アメリカ人口の年齢の中央値が38.8歳なので、かなり年齢層が高いということになる。また、アメリカ上院議員の平均年齢は64歳で、これは世界の議会議員の中でも7番目に高い数字だ。高齢者人口が高いと言われる日本、イタリア、ギリシャよりも高い数字となっていて。因みに、1位は英国貴族院70歳、2位はヨルダン上院66.16歳、3位はカナダ上院65.85歳、4位はカンボジア上院64.9歳、5位はタイ上院64.92歳、6位はカンボジア国民議会64.3歳となる。
バイデン大統領は今年11月で81歳、次期大統領選挙の出馬に意欲満々だ、しかし6月には空軍士官学校の卒業式で土嚢につまづき転倒、失言も多く懸念されている。一方で次期共和党大統領選候補No.1と言われているトランプ氏も今年77歳だ。多くのアメリカ人は来年の大統領選には両人は出るべきでない、老害だと考えている。しかしながら、現実は厳しい。前回もそうだが、今回も若い候補が出てきていない。アメリカで1番の問題は有望な若い人たちは政治家になりたくないのである。したがって政治家は劣化し、高齢化が進むのである。日本もいつまでも麻生さんや二階さんが暗躍すべきではないだろうが、これらベテラン議員を超える、有望な将来を担いそうな若手政治家はいない。これは日米を通じての共通の悩みだろうか。

推薦図書。
石山恒貴著 「定年前と定年後の働き方」サードエイジを生きる思考 光文社 946円
50代以降のシニアが定年後、充実感を持って働き、この時期を、幸福感をもって過ごすにはどういう思考法を持てばよいのか。個人の幸福感は20代・30代では高いが、その後低下し40代後半で底を打つ、そしてその後は加齢とともに幸福感も上昇する。この年齢と幸福感を示すカーブを「U字型カーブ」と呼ぶ。高齢期に加齢とともに身体の衰えが伴うのに、なぜ50代以降、幸福感が上昇し続けるのか。この謎はエイジング・パラドックスと呼ばれ、このエイジング・パラドックスこそシニアの働き方の充実度を左右する。シニアは自らの人生の有限性を意識する、そのため、自分にとって意義があると考える人々だけと交流する傾向が強くなる。シニアが自分の価値観にあったことだけを追求できるようになればストレスは減る。気が合わない人と付き合わずに済む。この本はこれらのようにシニアの幸福の理論構成で成り立っている。

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