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ベースボールの和製英語

今NHKのBSテレビをつけると大統領選挙か、アメリカメジャーリーグのポストシーズンの中継が否応でも目に飛び込んでくる。今回のブログは趣向を変えて、野球で、日本のメディが使用しているカタカナによる英語。つまり和製英語なるものを取り上げてみたい。BSなどは英語と日本語の二元で中継しているので、英会話を学ぶ人には打って付けだ。
まず、デッドボール、投手が打者に球をぶつける。死球というが、そのままの直訳で面白い。Hit by pitchというが、アメリカンフットボールなんかは、ボールがデッドになった。つまりプレイが中断された意味で使う。フォアボールもそうだ四球、これも直訳、walkとアナウンスしている、base on ballsと紙面では書く。
「今日のエンジェルスの試合はデーゲームで、大谷は5番でクリーンアップを打ちます。すでにネクストバッターサークルにいます」と日本のテレビアナウンサーが和製英語を交えて解説する。
まずデーゲーム、これはナイトゲームではなく昼間の試合を意味するが、英語ではmatineeだ。次にクリーンアップだが、日本ではひどい場合はクリーンアップトリオで3番4番5番打者を指しているが、アメリカでは4番打者のみをさす。Cleanupはただ一人である。ネクストバッターサークルは次の打者が円に囲まれたところで素振りなんかしているが、正しくはon deck circle,大谷が次の打者であるなら ohtani san is on deck という。大谷がピッチャーでピンチ(jam)を抑えたならescape jamと表現する。彼の決め球はという場合は、決め球は投手の食い扶持なので、マネーピッチmoney pitchという、わかりやすい英語である、pay off pitchともいう。

☆ 推薦図書 ☆
出口治明著 「還暦からの底力」 講談社現代新書 860円+税

著者は団塊世代で、還暦でインターネットでの販売のライフネット生命を開業し上場させ、現在はAPUの学長である。彼は50人以上の医者にインタビューして、高齢で健康に過ごせるには、どうすればいいのかと問うたところ、医者全員が「いつまでも仕事をすることだ」と、メディアは「老後までに〇〇万円残しなさい」などとあるが、働けばお金は入ってくるので生活はできる。老後の資金を貯めるという発想は、日本にしかない労働慣行、つまり一括採用、終身雇用、年功序列、定年というワンセットもので、戦後の高度成長、人口増加という前提で成り立つものである。著者が言うには、まず日本は定年制を廃止すべきで、欧米に定年がある会社などない。いつまでも働くことで医療・年金財政もプラスに働き、しかも健康になる、人生100年時代、自分の社会人生は60歳までと考えるのは定年があるからで、働けるだけ働けば貧窮老人はもっと少なくなる。

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