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トランプ大統領の贈りもの

高市首相とトランプ大統領の会談は、何はともあれ無事終わった。ホワイトハウスに副大統領はじめ国防長官、国務長官など重要閣僚も勢ぞろいした。なぜか私はテレビで彼らの足元を見ていた。そして今回はトランプ大統領の足元の話をしたい。トランプ氏と言えば、ブリオーニのオーダーメイドスーツに赤のネクタイを長く垂らして着けている姿がある意味トレードマークになっているが、ウオール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、トランプ氏が執着しており、MAGA(Make America Great Again)運動のステータスの中でも現在最もホットで限定的なものとなっているものがあると報道している。それは革靴だ。ウイングチップかローファーかモンクストラップか、黒かブラウンか?
トランプ大統領は閣僚や、議員、ホワイトハウスのアドバイザー、VIPに、いつもどこの靴を履いているのか?サイズは?と尋ね、ある革靴を、事あるごとにギフトしている。この前もランチミーティングで突然保守派コメンテーターのタッカーカールソンにウイングチップのブラウンの革靴をプレゼントしている。ある女性のホワイトハウスの高官は、彼ら閣僚全てがこのブランドの革靴を履いている。とても滑稽である、なぜならトランプからもらった靴をはかないわけにはいかないからだ、と語っているほどだ。
このトランプ氏が最近この革靴を好んで履き、皆にギフトしているのはフローシャイム(Florsheim)というブランドである。このフローシャイムはその昔日本でもはやり、コブラブアンプは有名である。このフローシャイムはシカゴが発祥の地であり、100年以上の長い歴史があるが、2002年には一度破綻し、現在ではウイスコンシン州のWeyco社の一部となり、Nunn Bush, Stacy Adans, Bogsも販売している。このフローシャイムは長い歴史のあるアメリカの有名ブランドだが、高価なものではなく、平均価格は145ドル(2万円)ほどだ。
トランプは昨年後半にアメリカ製の革靴を探し続け、フローシャイムに行き着き、その後閣僚やVIPに会えば、サイズを尋ね、側近に注文を出させ、1週間後にはホワイトハウスにブラウンのウイングチップのフローシャイムが届くという仕組みだ。トランプは靴箱にサインをしたり、感謝の意を込めたカードを添えているようでもある。
トランプ大統領のギフトも歴史をたどれば、大統領のギフトは1880年代に行われるようになり、何十年もの間、クリスマスギフトとして七面鳥を贈るのが恒例となっていたのである。その後、フランクリン・ルーズベルトは自分の飼い犬スコティシュ・テリア、Falaのキーチェンを、リンダ・ジョンソンは大統領刻印付きの電動歯ブラシを、ジュージ・ブッシュはカフリンクをギフトしていました。トランプは当初、MAGAの帽子や自分の写真をギフトすることも知られていたが、今ではフローシャイムの革靴になったようである。(ホワイトハウスは公にはしていないが)トランプ氏は、踵が高くなっていて、大きく見えると絶賛しているが、彼自身190センチあり、大きく見せる必要はなにもないが、ルビオ国務長官は178センチなので、この革靴を有難がたがっているかもしれない。あるメンズ服飾ライターは、革靴は適正なサイズ感が重要であり、フィットする革靴を贈るべきとして、更にトランプはマサチューセッツ州発祥のオールデンを考えるべきではないかとも言っている。オールデンは少し高価だが、彼らにホワイトハウスに立ち寄らせ、サイジングをさせればもっと喜ばれるかもしれない。フィットしない革靴を履くのは身体的な苦痛が伴う、トランプの前でやせ我慢して履いている人もいるかもしれない。ビリオネアにとってみれば決して贅沢なブランドではないが、高市首相との会談後のディナーパーティーでは、ゴルフの松山やソフトバンクの孫氏も来ていたが、彼らの顔はやせ我慢してひきつっていなかったようだ。高市首相は女性なので助かった。前の会談ではプレゼントされた帽子を被っていたようであるが、たしかに彼女の「したたかな外交」を覗わせる。

★ 推薦図書。
小林義崇著 「富裕層が大事にしているお金の基本」 講談社新書 1000円+税
著者は元東京国税局で相続税調査などを専門にしていた税務職員であった。当然、相続税調査の対象者は富裕層である。著者は、なぜ一般の人と富裕層が違うのかを疑問に持ったが、富裕者は何も華々しい生活をしている人たちではなく、ごく平均的な収入で地道に仕事を続けながらも、亡くなる際には何億円もの資産を築き上げていた人が大半を占めていたのに気づいた。それでは普通の人がどうして億単位の資産を築き上げたのか、その答えは「お金が増える仕組み作り」と、それを愚直に続けるための「お金に対する正しい考え方」にあるとした。テレビの通販を見ているとわかるが、富裕者になれない人は「お得」だから買う。富裕者は「自分に合うから買う」これは大きな違いである。従って正月の百貨店の福袋などに決して手を出さない。お金持ちは、お金をたくさん持っているからといって、1円でも無駄な出費はしないのである。

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