代表者ブログ

日本の相続税白書が出る

2019年01月15日

国税庁は相続税の調査等の状況や申告状況を公表した。それによると、1年間で亡くなった日本人は134万397人、その中で相続税がかかると思って申告した被相続人は、11万1728人、なんと8.3%(12人に1人に相続税がかかる)、そして相続税を納めた相続人は24万9576人にのぼる。1994年以来、いずれも過去最高である。申告した相続財産合計は16兆円にものぼる。

 

結果、納めた相続税の合計は2兆185億円である。ちなみに今、消費税率が10%になるということで政府は、ポイント引換や軽減税率適用などで国民負担は2兆円で済むと言っている。1億2000万人で2兆円の負担、たった11万人で2兆円(相続税)の納税である。いかに相続税がかかる人々にとって、過酷で辛いものであるかがわかる。

 

一方、相続税の税務調査は1万2576件行われ、申告漏れが1万521件、申告漏れ価格が3523億円、追徴した相続税額は783億円となっている。特筆すべきは、海外関連である。調査件数1129件、申告漏れ件数134件でその額70億円、全体の申告漏れ3523億円に比べ僅か70億円。全体の申告漏れは9割に近いのに、海外関連は僅か1割しか摘発していない。私見だが、海外調査は国税当局がこれぞと睨んで1129件も調査したのに、僅か134件で総額70億円、こんなものじゃないだろう。隠蔽の証拠がつかめないのである。これでは、ますます資金の海外逃避が増えるのではないだろうか。

 

 

☆ 推薦図書 ☆
増本康平著 『老いと記憶』 中公新書 780円+税
著者は心理学者。この本は、老いへの偏見をなくすために書いたとされる。高齢期の認知機能の問題で、加齢により記憶力の維持や、低下した記憶の改善など刻々と変化する私たちの記憶について、変えられること、変えられないことを見極めるために、筆者の知見を紹介している。
アメリカの神学者ラインホルド・ニーパーの言葉「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ」。
高齢者心理学の立場から、認知機能の変化など老化の実態を解説、気分や運動、コミュニケーションなど記憶に与える影響にも触れ、人間の生涯で記憶の持つ意味をも問う。加齢をネガティブに捉えず、老いを前向きに受け入れるヒントも与えている。

ページ先頭へ

一覧に戻る

税理士法人奥村会計事務所 新刊紹介

平成30年度版 住宅・土地税制がわかる本

(PHP研究所 ⁄ 80ページ ⁄ 600円(税別))

書籍の購入はこちらから

こう変わる!!平成30年度の税制改正

(実務出版 ⁄ 165ページ ⁄ 1,852円(税別))

本書収録の改正ポイント: ● 個人所得課税編 給与所得控除・公的年金等控除から基礎控除への振替や青色申告特別控除など個人所得課税の見直し、積立型NISAの導入やエンジェル税制の見直し など...

書籍の購入はこちらから

こう変わる!! 平成29年度の税制改正

(実務出版 ⁄ 150ページ ⁄ 1,852円(税別))

本書収録の改正ポイント: ● 個人所得課税(所得税・固定資産税等)編 配偶者控除等の見直しに伴う所得税・個人住民税の配偶者及び納税者の年収制限想定の導入 積立型NISA導入 タ...

書籍の購入はこちらから

  • 代表者ブログ
  • 採用情報